SDK Tools Revision 8とADT 8.0.0の変更点まとめ(Gingerbread)

SDKと共にバージョンアップした「SDK Tools Revision 8」と「ADT 8.0.0」の変更点をまとめました。原文はこちらこちら


SDK Tools Revision 8の変更点

依存関係

EclipseのADTを利用して開発している場合、SDK Tools r8は ADT8.0.0以降を対象としてデザインされていることに注意して下さい。SDK Tools r8のインストール後に、ADTプラグインを8.0.0に更新することを強くオススメします。

SDK Tools r7からの更新

SDK Tools r8を以前のバージョンから更新する場合、adbツールの配置場所が /tools/adb から /platform-tools/adb に変更になったことに注意して下さい。これが意味するところは、パスの設定を新しく追加する必要があることと、カスタムビルドスクリプトのパス参照を修正する必要があるということです。adbの実行ファイルを新しい場所から古い場所へコピーすることはオススメできません。何故なら、SDK Toolsの更新によって、コピーしたadbを削除するかもしれないからです。

主な変更点
  • 全てのSDKプラットフォームがライブラリプロジェクトをサポートします。
  • (本当の意味での)デバッグビルドをサポートします。デベロッパーはマニフェストファイルのタグの属性に、android:debuggableを追記する必要がなくなりましたーこの属性は自動的にツールが付加します。
    • Eclipse/ADTでは、全てのインクリメンタルなビルドはデバッグビルドであると仮定し、android:debuggable="true"としてツールが付加します。署名済みリリースビルドとしてエクスポートした場合は、この属性は付加されません。
    • Antでは、ant debugコマンドを実行した場合に、同様の属性が付加され、ant releaseコマンドを実行した場合は付加されません。手動で android:debuggable="true"を追記した場合は、ant releaseコマンドを実行した場合においても、デバッグビルドとして動作するでしょう。
  • リリースビルドにおいて自動的にProGuardをサポートします。デベロッパーは android ツールを用いてProGuardの設定を生成しますービルドツールがプロジェクトのソースのビルド中にProGuardを走らせます。
  • 新しい上書き可能なAnt javacプロパティ: java.encoding, java.source そして、java.target(デフォルト値は"ascii","1.5")
  • ヒエラルキービューワーツールのための新しいUI

ADT(8.0.0)の変更点(SDK Toolsの変更点と重複する部分を除く)

  • SDK Tools のリビジョン番号に従うように番号体系を変更。メジャーバージョンは常にSDK Toolsのリビジョン番号に一致するようになります。例えば、ADT 8.x は SDK Tools r8といった形です。
  • ビジュアルレイアウトエディターが完全に書き換えられました(この作業はまだ進行中です)。現在含まれるもの:
    • 全てのレイアウトのクラスについて、パレットからドラッグアンドドロップでレイアウトが配置できます。
    • あるレイアウトビューから別のレイアウトビューへ、あるレイアウトファイルから別のレイアウトファイルへ、レイアウトビュー中のウィジェットの移動
    • enum/flagを有するコンテキストメニューの型プロパティ
    • 新しいズームコントロール
  • ヒエラルキービューワープラグインがEclipseに統合されました
  • もはや、Android起動コンフィグレーションは、起動時にワークスペース全体を再コンパイルしません。
  • android.jar ソースとjavadocの配置場所を調整できるようになりました。

文責:技術部 瀬戸 直喜(前・日本Androidの会四国支部長/情報セキュリティスペシャリスト)