Android FeliCa-thon 2010 in Osaka が開催されました

12/26(日)、先月開催されたFeliCaハッカソン(日経BPさん主催)が、大阪でも開催されました。

内容は前回と同じく、AndroidFeliCaチップが初搭載されたIS03をターゲットに、FeliCa APIを使ったアプリを一日かけて開発します。
資料や成果物(コード)はGoogle Codeにアップされ、開催模様はUSTREAMにて録画されています。

参加メンバー

クリスマス明けで急に冷え込んだ寒い朝にも関わらず、16名もの開発者の方々がご参加くださいました。
その他、スタッフとしてはKDDIさん、SHARPさん、フェリカネットワークスさん、日経BPさん、ブリリアントサービスの5社から各3〜4名を加えて総勢30数名のハッカソンとなりました。


はじめのセッション

今回はアイディアソン、ハッカソンの時間を確保することを目的として、日経BPさん、KDDIさん、シャープさんの挨拶もそこそこに、フェリカネットワークスさんからFeliCa APIの解説だけ行われました。

午前のアイディアソン

チーム分けで時間が取られると思いきや、すぐに3〜4名のグループが出来上がりあれよと言う間にホワイトボードが埋められていきました。

今回は、ターゲットの端末が既発売であったり前回の成果物などあったり、事前に必要な情報がある程度揃っていたからでしょうか。

アイディアプレゼン

昼食込みのアイディアソンの後、各チームで何を作るかの簡単なプレゼンが行われました。


その時のメモはこちらです。

午後のハッカソン

アイディアソンから引き続き、大きく4グループに分かれ、グループによっては複数のアプリの開発が行われました。
こちらも早い段階でアイディアが固まっていたからか、皆さん早々にもくもくと開発を進めておられました。

一時的に一部ネットワークが不通になる事はあったものの、その他はこれといったトラブルもなく、かなりしっかりした環境をご用意して頂けたのだと思います。

夕方の成果物発表

チームはやべん(3名)『FeliCaWi-Fi

FeliCa接触させるほどの近距離で通信を行う点をセキュリティに有利と考案したアプリ。
アクセスポイントとなる端末から、WEPキーを送信して対向の端末で受け取ります。
一度に送信可能なデータが180Byteに満たない事もあり、最初のキーとなる情報のやり取りをFeliCaで行うというファーストコネクションの提案でした。

チーム神戸(3名)『FeliCaで短歌』

一方で上の句を作成して相手方へ送信、受け取った側では下の句を作成して返す。
そして最後に両者で詠み上げる(実際には表示のみです)というアプリを作成されていました。
送る対象が日本語のため、そのままURLエンコードすると1文字9バイト必要となり、
上の句の17文字を送ることに苦心されたそうです。

チーム神戸 分離して チームぼっち(1人)『MusicFeliCaIn』

Webベースのオーディオファイル管理システムAmpacheとクライアントの端末があったとして、
その端末から別の端末じぇFeliCaによる認証キーの転送を行い、オーディオのストリーミング再生を
行おうとされていました。時間と諸々の関係で残念ながら完成には至らずでした。

チームオールコム(4名)『AllCom(出席&名刺交換)』

勉強会などで照会が大変な出欠確認を、FeliCaを行って補助する仕組み。
出席者が会場に用意された端末にタッチすることで出席をとることができます。
また、その場でタッチしあった人同士で名刺交換や挨拶をし、どの人に会ったかの確認もできます。
この時間でサーバーの環境まで構築されたというのは驚きの一言。

チームばらばら(5名)『ア◯ック25のようなスタンプラリーのようなアプリ』

複数に分割されたパネルと同数の端末を用意し、パネルと端末に同じ番号を割り振ります。
2台をタッチさせることでお互いの番号に合わせたパネルが消えていき、例えば下にある画像がアンロックされていく仕組みです。
応用すればスタンプラリーや宝探しのようなゲームに使えるのでは?というアプリでした。

結果発表

1位はチーム神戸の「FeliCaで短歌」、2位は惜しくも1票差でチームオールコムの「AllCom」でした。

また、景品としてソニー(&フェリカネットワークス)さんからFeliCaリーダーPaSoRiと、日経BPさんからはIS03用特製ケースが提供、授与されました。

最後に

主催された日経BPさんを初め、各社スタッフとしてご参加いただいた方々、クリスマスの寒い中お集まり頂いた開発者の皆さんありがとうございました。そしておつかれさまでした。
今回は前回の実績があるため、ある意味やり辛いかな?と思っていましたが全くの杞憂でした。開発者の皆さんの発想力にはいつも驚かされます。
今後もこのようなイベントに関わり続けていきたいと思います。(文責:中山雅也)