Google Glassの発熱対策

以前GDKでActivityを多様することは本体の発熱量が高くなるに少し触れましたが、今回はその発熱対策として放熱板の取り付けを行ってみました。

元々Google Glassには既存で放熱板が取り付けられています。
しかしコストの高いアプリを作成し、動作を続けるとタップやスワイプなどを行う右側部分(装着時)のフレームの発熱が非常に高くなることがわかりました。


ピンク:既存の耐熱板。Glassフレームを囲うように装着してある。
 :発熱が最も高い部分。今回はここに自作の耐熱板を装着する。


少し温かくなる程度であれば問題ないのですが、カメラ機能を使い続けるようなコストの高いアプリを動作させ続けると、Glassをかけ続けることも辛いほどの発熱量となります。

そこで既存の放熱板だけでは不足な発熱の対策としてオリジナルの放熱板を取り付けることを試みました。

用意したもの

  • 熱伝導性シリコン
  • 熱伝導性接着剤
  • コイン
  • プラスチックの線
  • ハサミ
  • ペンチ


手順

1)シリコンを発熱対策を行いたいフレームのサイズに合わせてカットし、熱伝導性の接着剤を使い重ね合わせます。


2)更に放熱度をあげるため、重ねたシリコンの間にコインを挟みます。


3)2)で作成したものをGlassの放熱を行いたい部分に装着します。
このとき、放熱板とGlassに隙間ができると放熱効果が下がるため、しっかり密着させることが重要。


装着イメージ

放熱板を装着したことによる違和感は特に気にならず。


成果

オリジナルの放熱板を取り付けることにより、以前に感じていた発熱を抑えることができました。
またカメラビューを使い続けるようなアプリをGlassで動作させ続けた際の動作時間を以前の約倍近くまで延ばすことができました。


今回苦労した点

Glassに放熱板の密着度を意識しながら取り付けたことぐらいです。
ですが、これが重要です!!!!


今回の放熱板の取り付けにより発熱対策は行いましたが、より多様な機能を搭載したアプリを開発するには設計段階からの省エネ対策が必要となります。